DK
植毛ドクターK自毛植毛情報サイト
ハミルトン・ノーウッド分類とは?AGAの進行度7段階を医師が解説
ノーウッド分類AGA進行度基礎知識診断

ハミルトン・ノーウッド分類とは?AGAの進行度7段階を医師が解説

K
植毛ドクターK2026-04-27 ・ 読了 4

ハミルトン・ノーウッド分類とは

**ハミルトン・ノーウッド分類(Hamilton-Norwood Classification)**は、男性型脱毛症(AGA)の進行度を評価する世界的な標準指標です。1951年にハミルトンが原型を発表し、1975年にノーウッドが改訂して現在の7段階分類が確立されました。

7段階の進行パターン

Type I(ステージ1)

  • 正常〜ほぼ正常
  • 生え際はしっかりしている
  • AGAの兆候はまだ見られない

Type II(ステージ2)

  • 生え際の両サイドに軽度の後退
  • M字型が微妙に見え始める
  • 多くの成人男性に見られる「軽度」の状態
  • 治療開始の判断時期

Type III(ステージ3)

  • 生え際の後退が明確に
  • M字型がはっきりする
  • 一般的に「薄毛」と認識され始める段階
  • 植毛を検討し始める初期ステージ

Type III Vertex(ステージ3V)

  • 生え際の後退 + 頭頂部の薄毛も始まる
  • いわゆる「つむじハゲ」の初期
  • AGA治療薬の効果が出やすい段階

Type IV(ステージ4)

  • 生え際がさらに後退
  • 頭頂部の薄毛がはっきり
  • 前頭部と頭頂部の間に「島」のような毛が残る
  • 植毛の代表的な適応ステージ

Type V(ステージ5)

  • 前頭部と頭頂部の薄毛が拡大
  • 両者をつなぐ「島」がさらに狭くなる
  • 2,500〜3,500グラフトの植毛が目安
  • フィナステリドだけでは改善困難

Type VI(ステージ6)

  • 前頭部と頭頂部がつながり、広範囲に薄毛
  • 残っている毛は側頭部・後頭部のみ
  • 植毛は可能だが、ドナー計画が重要
  • 3,500〜5,000グラフトの大規模植毛

Type VII(ステージ7)

  • 最終段階の薄毛
  • 耳の上からU字状に毛が残るのみ
  • ドナー資源が限られ、植毛の計画が難しい
  • SMP併用やBHT(体毛植毛)も検討

各ステージの治療戦略

ステージI〜II:予防・早期治療期

  • フィナステリドの予防的服用を検討
  • 生活習慣の改善
  • 植毛はまだ不要

ステージIII〜IIIV:積極治療期

  • フィナステリド + ミノキシジルの併用
  • 効果不十分なら植毛を検討
  • 必要グラフト数:1,000〜2,000

ステージIV:植毛適応期

  • AGA治療薬 + 植毛のセット治療が一般的
  • 生え際のデザインが最重要
  • 必要グラフト数:1,500〜2,500

ステージV〜VI:大規模対応期

  • 植毛とAGA薬の併用必須
  • 2回以上の植毛計画が現実的
  • ドナー管理が最重要
  • 必要グラフト数:2,500〜5,000

ステージVII:限定的対応期

  • 広範囲のカバーは困難
  • 生え際と頭頂部の「優先部位」の決定
  • SMPやBHTの併用検討
  • 現実的な期待値設定

ノーウッド分類の限界

ノーウッド分類は「前頭部・頭頂部」のパターン主体で設計されています。以下のケースには当てはまりにくい点があります。

分類しにくいパターン

  • びまん性薄毛:全体的に薄くなるタイプ(アジア人に多い)
  • 頭頂部だけの薄毛:ステージIIIVとIVの中間
  • 非典型的な進行:ステージを飛ばして進行
  • 女性型脱毛:別途「ルートヴィヒ分類」を使用

日本人の特徴

日本人男性のAGAは、欧米人と比べて:

  • 生え際より頭頂部から進行しやすい傾向
  • 進行速度が比較的遅い
  • ステージVII(完全な馬蹄型)は少ない
  • 「山の神分類(高島分類)」という日本人向け分類も存在

自己診断のポイント

ステージの見分け方

  1. 鏡の前で額のシワを上げる

    • 生え際と元の位置の関係を確認
  2. つむじ周辺の写真を撮る

    • スマホで頭頂部を撮影
    • 地肌の透け具合を確認
  3. 正面・側面・後頭部の3枚

    • 全体像を把握
  4. 前年との比較

    • 写真を定期的に残す

自己診断の注意

  • 光の加減で印象が変わる
  • 濡れ髪は地肌が目立ちやすい
  • 正確な判断には医師の診察が必要

ステージ別の受診タイミング

ステージ 受診の優先度 推奨アクション
I〜II 経過観察
III〜IIIV 中〜高 AGA治療開始を検討
IV〜V 薬物治療+植毛相談
VI〜VII 最高 植毛専門医への相談必須

まとめ

ノーウッド分類は自分のAGA進行度を客観的に把握するための基本ツールです。ステージに応じた適切な治療戦略を選ぶことで、最小限のリソースで最大の効果を得られます。自己診断はあくまで目安として、正確な評価は専門医の診察を受けましょう。

免責事項:本記事は医療情報の提供を目的としており、特定の診断・治療を推奨するものではありません。治療については必ず医師にご相談ください。

薄毛・植毛について気になることはありませんか?

記事に関するご質問やご相談を受け付けています

お問い合わせはこちら

質問・コメント

読み込み中...